心配なんて要らなかった。世界中に親友ができたイギリス留学記
青学での学部・学科 文学部
留学した国 イギリス
留学した大学 University of Leeds
留学先の専攻 Sociology
期間 一年(2014年9月から2015年6月)
留学開始時の学年 3年生
勉強したのは IELTS
Q1 ざっくりまとめると、どんな留学生活でしたか?
メリハリの効いた留学でした。Semester1は、なるべくたくさんの人と友達になることを心掛けました。たくさんのSocietyのGive It s Go(=サークルの体験)に参加したり、留学生向けのイベントに顔をだしたりして人脈を作り続けた結果、放課後は基本遊んでいました。カフェでしゃべる、夜は飲む、元気なら踊りにいく、といった様子で、本当に何にも考えず、ただただ初めての一人暮らしをめいっぱい謳歌する日々(笑)
一方Semester2からは本腰で勉強に取り組みました。私が一番学びたかったクラス‘Difference, Identity and Inequalities’という授業が始まり、読むべき論文や本が増え、同時にEssayのレベルも高度になったので、図書館や自宅で自習の毎日に一変。また、3月からは就活も始めたので余計に忙しく、英語・日本語の頭の切り替えがうまくできなかった時期もありました。
しかし、Semester1で先に友達を作っておいたので遊びたいときは遊ぶ、勉強は勉強と、自分でリズムを組み立てられたので良かったと思います。
Q2 通っていた大学や地域の自慢をしてください。
University of Leedsは、いくつかのUniversity やCollegeがあるLeedsのなかでも最も生徒の多い、総合大学です。そして、留学生専用のOfficeや、Union主催のイベントなど、制度がすごく整っています。外国人留学生はLanguage CentreでLanguage Partnerの登録を勧められるのでLanguage Exchange(=日本語を学びたい現地の学生と、英語を学びたい日本人が、Language Centreを通して知り合う)がしやすいです。日本人とイギリス人が戯れまくっているJapanese Society(日本語サークル)に入らなかった私は、この制度を利用してイギリス人の数人と仲良くなることができました。
英語の上達に関しては、2週または3週間限定の無料の英語クラス(Insessional class)がおすすめです。Academic Writing・Speaking・Presentationなどいくつかのクラスがあり、どれも役立ちました。ちなみに、日本語学科があるのでキャンパス内で日本語をきくこともしばしば。日本全国から交換留学生・語学学校生が来ているので新しい日本人との出会いもあるかも。外国人・日本人の友達の配分を自分で見つけることが大切じゃないかと思います。
Q3 留学中の天国と地獄について教えてください。
天国… 想像以上にヨーロッパ系の友達ができる / パブの料理がおいしい / 「日本人と群れたくない」という日本人と親友になる。類は友を呼ぶ / 旅行スポットが国内外に盛りだくさん / ホストファミリーと4年ぶりに再会
地獄…フラットメイトが2対2で喧嘩していていつでも板挟みになる / 就活と授業の予習復習と、Essay提出で一ヶ月睡眠不足だった / 日本語のシャワーがほしかった時期があって、Youtubeでお笑い動画を無限ループののち、自己嫌悪
Q4 休みの日は何をしていましたか?(ふつうの土日と長期休暇)
土日のうちどちらかは友達と一緒に外で夜ご飯を食べることが多かったです。中華料理屋さんや、ガストロパブ(料理が本格的なパブ)が好きでした。Leedsにはカフェ、映画館、ショッピングモールが3つあったりして遊べる場所がたくさんあって、娯楽には困りません。日中はSocietyの活動をしたり電車にのって日帰り旅行をしたり、たまーにジムも利用しました。マッチョとナイスバディがいっぱい。
長期休暇は寮の人がほとんどいなくなってしまいます。私もドイツ、ベルギー、オランダ、チェコ、ハンガリー、アイルランドなど、旅行をしました。一度にいくつかの国を回れるのはヨーロッパの大きな魅力!クリスマスは友達の多くがヨーロッパへ行ってしまうなか、私は高校生で語学留学をしたときのホストファミリーのもとで過ごしました。普段は寮に住んでいる人でも、Host UKなどのサイトを使えば超短期ホームステイが叶います。
休み明け直前になると友達はおとなしく勉強に戻っていきます。慌てて私も宿題を思いだす…(笑) 外国人のon and off、遊ぶ学ぶの差はマジですごい。
Q5 行く前と、帰国後に感じたギャップがあれば教えてください。(どんなギャップ
でも可)
イギリス料理はおいしい
「美味しくない」で有名なイギリスですが、昨今のイギリス食文化は変わったんですよ。と声を大にして言いたい。確かに伝統的なイギリス料理はうす茶色、(パイ)、黄色(ポテト)、白(チキンか魚)で彩りはイマイチ、味は薄めでカラフルな和食と比べて物足りないと感じるかもしれません。でも、イギリスで一度ハンバーガーを食べてみてください。フレッシュでヘルシー、きっと好きになりますよ。
そしてTakeawayが非常に発達してるイギリス。カレー屋さん、中華料理屋さんも外せません。ピザなんて日本の半値以下で頼めます。
授業中のFreshersは日本人のよう
授業中は、みんなバンバン発言!遅刻はもちろん、寝るなんてもってのほか!!と聞いて震えながら留学に飛び立ったので、学生の力の抜けようを見てほっとしたというか、なんだ、日本人と意外と似てるかも、と思えることが随所にありました。サボる人、机の下でスマホの人、発言しない人もいるんです、やっぱ学生ですね~。
ただ、イギリス学生は2、3、4年に進級するにつれてガチ勉になっていくので、上記のような傾向は減っていく気がします。
Q6 忘れられない事件や思い出はなんですか?
出発前の成田空港で、最初で最後の一大事は起きました。両親・親戚に見送られ、さあこれからゲートへ、というところでなんとスーツケースのカギを家に忘れたことが発覚。家に戻れば離陸に間に合わない、時間が遅い他の便にはもう空席がない。スーツケースはフラット(寮)についてすぐ開けたかったので、カギだけ後から送る、という選択肢もありません。途方に暮れる家族と、パニックを通り越して「タイヘンダ(゜.゜)」と口走ることしかできない私。
苦肉の策で、スーツケースを破壊し、空港で新しいものを買って詰め替えることになりました。頑丈にできているスーツケースは素人の手では壊れません。スーツケースショップのおばさまが、一心不乱に私のスーツケースを壊そうとしています。人々が集まってきます。通行人にじろじろ見られながら、すべての荷物を詰め直す作業は恥ずかしかった…
出発前の段階から油断は禁物なのです、留学前にこつこつためたバイト代が、数万円のスーツケース代に消えてほしくないならば。
Q7 留学に行こうか迷っている青学生にメッセージをお願いします!
私はなるべくたくさんの青学生に留学に飛び立っていってほしいと思っています。それは私の留学がいいものになったから、という理由ではありません。
あなたには、あなたにしかない留学生活が待っているからです。例えばある国に留学するとしても、出会う人、行ける場所、待ち受けるハプニングは、1年後に行くのと3年後に行くのでは大きく変わってくるように、すべてが運とタイミングと縁なのです。
そして派遣交換ではなくとも、学生のうちに留学に行ける機会はたくさんあります。一度思い立った留学という夢、絶対に忘れないで持っていてほしいです。