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体感して気づくこと。人に恵まれた韓国での留学記

青学での学部・学科  文学部  英米文学科

留学した国  韓国

留学した大学 延世大学

期間  一年 (2014年2 月から 2014 年 3月)

留学開始時の学年 3 年生

勉強したのは  韓国語の先生からの認定証のみ

Q1 ざっくりまとめると、どんな留学生活でしたか?

いろんな人や文化的な経験を通して、多くのことを学べた。大学の授業は現地の学生に交じって韓国語で受ける授業、国際学部で帰国や留学生と受ける英語の授業、と二か国語で受けていたので本当に大変だった。だけど、韓国の学生の勉強熱心さにやる気を促され、英語の授業では自分の意見をどんどんアピールしなければいけなかったので積極性が身についた。

あと、授業を通して韓国人の親友ができたり、英語のグループプレゼンテーションは準備がたくさん必要でカフェで一緒に勉強したり、外に出て取材に行ったり楽しかった。

趣味で、バンドサークルに所属してボーカルをやっていた。もともと韓国の音楽が好きで留学したので、実際に韓国語で歌うことができてとっても楽しかった。飲み会とか、MTと呼ばれる合宿とか、韓国の学生生活も満喫できた。青春だった。

Q2 通っていた大学や地域の自慢をしてください。

延世大学は日本でいう慶應で、とても頭がいい学校。なので、生徒も賢く優しい人が多い。あと、授業の種類が豊富で、世界中から留学生が集まるのも特徴。

キャンパスが東京ドームくらいあって、郵便・銀行から靴の修理屋さんとか美容室まで全部そろってる。寮もキャンパス内なので、外国人留学生は助かる。

場所もよい。ホンイク大学や梨花女子大と隣接している学生街で、ホンデ・新村・イデが徒歩圏内。よくお友達と遊びに行ってた。

Q3 留学中の天国と地獄について教えてください。

天国は人に恵まれたこと。早めに韓国人の親友ができたので、夏は釜山に一緒に旅行に行ったりした。日本人の親友もできて、一緒の寮だったので、授業終わったら部屋遊びに行ったりしてた。秋学期からは、インドネシア人の親友ができて、その子のお部屋でずーっと話してた。

地獄は、ルームメイトとあまり合わなかったことかな。フランス人の自己主張をする子だったので、意見の対立がありました。次のマレーシアの子はそこそこ仲良かったけれど、やはり知らない人と住むのは気を使います。

Q4 休みの日は何をしていましたか?(ふつうの土日と長期休暇)

積極的に外に出るようにしていた。外に出ればおのずと韓国語が耳に入ってくるので、一日一回スーパーのおばちゃんでもいいから話すようにしていた。韓国はカフェが多いので、おしゃれスポットのカフェめぐりとかしていました。ちなみに、韓国は食事は常に人とするので、おひとりさまはいごごちが悪いですが、そこは外国人だからと割り切って、いろんな体験を一人でしていた。

帰国前には全州(外国人は無料シャトルバス)へ一人旅しに行きました。ゲルトハウスのオーナーのお姉さんと、お客さんとで夜の市場に行ったりマッコリ飲んだり。次の日は本を作ってる村上春樹好きのお姉さんと意気投合し、一緒に回りました。朝、お姉さんが콩나물국밥っていうもやしのスープをおごってくれた。これが涙が出るくらい美味しかったしわすれられない。別れ際には、お互い泣きそうになるくらい気が合って、本当に素敵な時間でした。

Q5 行く前と、帰国後に感じたギャップがあれば教えてください。(どんなギャップ

でも可)

行く前は特になにも考えないで言ったので、ギャップはなかったです(あほっぽさが否めない、否みませんが)。

カルチャーショックは結構ありました。自分が外国人で、言葉が伝わらないのはやはり考えさせられるものがありました。赤ちゃんに戻ったみたいな感覚です。だから、喜怒哀楽を分かりやすく表すようにしてました。素直な人と柔軟性がある人は強いと思います。一番ダメなのは、頭でっかちな人。

日韓の政治的関係は悪いと思います。サークル友達は唯一の外国人だった私に、とてもよくしてくれたので、一度もその話題が出たことはありません。コンビニに「独島(竹島)は私たちの領土」と書かれていたときも、無視してくれて優しさを感じました。

英語の授業では韓国人学生(帰国)から「日本の教科書は事実を伝えていない」と言われました。その時日本人が私だけだったので、周りが敵に思えて怖くて泣いていると、教授が慰めてくれました。

私は留学にあたって韓国人の教授から歴史を習っていきました。日本に対する悪い感情は残っていますが、実際に若い世代が交流することが良い関係を築く第一歩だと私は考えています。

Q6 忘れられない事件や思い出はなんですか?

日韓の関係について授業で泣いたこと(上記記載)が最も印象に残っているかもしれません。私とはかかわりのない場所で起こったことのために、私が責められても、、、と感じました。きっとこれが差別なのでしょうね。

韓国人の親友の子にも「언니(お姉さん)は日韓関係のことでいやな思いしたことある?」と聞かれましたが、新幹線で回りがみんな韓国の人だったので、すこし嫌な思いをしたことがあります。

「外国人」と呼ばれるのも気分がよくなかったです。差別を自分の身で感じたことは、良い悪いは別として、不思議で印象にのこっています。

Q7 留学に行こうか迷っている青学生にメッセージをお願いします!

留学は新たな価値観と出会える、かつ言葉の壁を乗り越えてたくさんのことを自分の力でやり遂げなければいけないので人間力が身に付くと思います。受け身ではなく能動的に動かなければいけません。

自分にとって何が一番自分を成長させてくれるのかを考えて動くことが大切です。もしそれが日本でできることであれば、留学に行く必要はないと思います。

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