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未知の国、ブルネイで得たものとは?ぜひとも知ってほしい魅力がいっぱいの留学記

青学での学部・学科  国際政治経済学部 国際経済学科

留学した国   ブルネイ・ダルサラーム国

留学した大学  ブルネイ・ダルサラーム大学

留学先の専攻  社会学(Faculty of Arts and Social Sciences所属)

期間   半期(2014年8月から2014年12月)

留学開始時の学年   3年生

勉強したのは   TOEFL

Q1 ざっくりまとめると、どんな留学生活でしたか?

私の留学生活は、ブルネイの文化に驚いたり笑ったりしつつ、多くの人と出会えたとても幸せな時間でした。到着した時期がイスラム教の大きなお祭りである断食明けの「ハリラヤ」の時で、国を挙げて一か月間お祝いをしていたのはインパクトがありました。色々な方のお宅に招いていただき、ご馳走を食べながら「断食をしていないのにお祝いだけしていいのだろうか…」と罪悪感を覚えたことも良い思い出です。

授業では、留学生として人脈や情報が少ないことのハンデをカバーすべく積極的に発言や行動を起こし、資料がちゃんと自分に回ってくるように、グループワークでは絶対にどこかに入れてもらえるようにと頑張ってアピールしました。

寮では他の留学生や現地の学生たちとホームパーティーをしたり、風邪をひいたら寮生の日本人留学生の子にうどんを作りに来てもらったりして、とても仲良くなりました。体調不良の時だけでなく、学生証やビザの手続きがなかなか進まないなどのトラブルにも、助けてくれた親切な友人たちがいたからこそ私はブルネイで無事に留学生活を終えることができました。たくさんの良い出会いに、心から感謝した留学となりました。

Q2 通っていた大学や地域の自慢をしてください。

ブルネイ、と言えば国教がイスラム教であるのが特徴ですが今のところ外国人に対して寛容な国なので、「イスラム教について知りたいけど、あまりにもルールが厳しいところはちょっと…」という方にとてもお勧めです(あ、でもタバコとお酒はご法度ですよ)。

また、国土に対して人口が少なく、建物などが日本より広く感じます。例えば、大学の敷地も広く、「一般家庭」と自称している学生のお家も日本では「お屋敷」並みの大きさです。また、ブルネイはいわゆる「オイルマネー」で潤っている国なのでお金持ちの人が多く、国民の性格は「南国気質」というのか、とてものんびりしています。

南国と言えばトロピカルフルーツやジャングルですが、もちろんブルネイでも楽しむことができます。ブルネイ人は食べることが大好きなのでレストランがたくさんあり、マレー料理だけでなく、インド料理や中華料理の店、そしてもちろん日本料理の店もあります。

まとめると、宗教・多民族・経済・環境など多くの魅力的な要素を持つブルネイは、行った人の数だけ別の物語が生まれる、そんな国だと思います!

Q3 留学中の天国と地獄について教えてください。

天国:私がブルネイに到着してから約1ヶ月間はハリラヤ(イスラム教のお祭りで、断食明けを祝うもの)だったので、毎日のように学校やお友達のお家でお祝いのごちそうを食べられたことです。

地獄:熱帯なので外は暑かったのですが、室内はエアコンがガンガンで(「通常の設定温度」が19度で、それより低い温度に設定してあることが多い)辛かったです。特に定期試験会場は現地人の学生の手がかじかむほどの低温で、私は冬服を借りて試験に臨みました。

Q4 休みの日は何をしていましたか?(ふつうの土日と長期休暇)

大学から歩いてすぐのビーチでバーベキュー、ジャングルでハイキング、映画館で映画鑑賞、寮に住んでいる学生同士で集まってホームパーティーなどをしていました。

「ブルネイ唯一の娯楽は食事である」と多くの現地人が言うくらいブルネイ人は美味しいごはんを食べるのが好きで、何かあると誰かのお家やどこかのホールで集まってみんなでご飯を食べながらおしゃべりをするのがブルネイ流らしいです(「飲み会」にならないのは宗教的に禁酒国のブルネイならでは?)。

ブルネイらしい場所では朝や夜にやっている市場に見学に行ったり、有名な水上集落と博物館に行ったこともありました。時にはパスポートを持って車でお隣のマレーシアに連れて行ってもらい、ブルネイでは楽しめないお酒を飲む学生もいたようです。

長期休暇にはブルネイの有名な観光地や、同じボルネオ島にあるインドネシアなどに遊びに行く学生もいました(私は半期だったので残念ながら長期休暇はありませんでした…)。

Q5 行く前と、帰国後に感じたギャップがあれば教えてください。(どんなギャップ

でも可)

「熱帯で、赤道に近い=ものすごく暑い」ということは、出発前からなんとなく想像していました。「体力のない私だから、暑さに耐えられず倒れてしまうのではないか…」という心配もあったのですが、そこまではひどくなかったのは一種のギャップだったのではないかと思います。最近の東京が暑いからか、あまり日本と変わらないくらいの暑さだと感じていました。それよりも室内のエアコンが寒すぎたことの方が辛く、結局体調は崩してしまいました…。

また、暑いから洗濯物や髪の毛はよく乾くのではないかとも想像していたのですが、それは大きな間違いでした。湿気が多いのでむしろ乾きにくく、生乾きのまま洋服を着ることになってしまったのも今ではいい思い出です。

女子の方は、ブルネイに行くならドライヤーを持っていくか借りるか、髪の毛を短く切ることをオススメします(私は慌てて現地の美容院に連れて行ってもらいました)。

Q6 忘れられない事件や思い出はなんですか?

一番印象に残っているのは、とある大学からの日本人留学生について、現地の国際交流センターの方から相談を受けたことです。ブルネイはイスラム教の国で、宗教上の理由により女性は外国人でも過度な肌の露出は好ましくないとされていました(と、いっても半袖のTシャツはOKで、下は膝くらいの丈のスカートなら許される程度のものでした)。

しかし、日本人留学生の女の子で、ノースリーブのワンピースなど肌の露出の多い洋服を着ている学生がいたのです。国際交流センターの方が注意しても全く聞き入れず、その方は今まで抱いていた「謙虚な日本人」のイメージと違った対応にショックを受けていたようでした。

同じ日本人として、ブルネイの文化を尊重しない学生がいたことに申し訳なくなりましたが、「それに比べてあなたのような服装は大変模範的です」と言われたのは少し嬉しかったです。私はというと、ブルネイの室内のエアコンが寒すぎるので常に長袖の羽織ものを着てロングスカートを履いていたので、顔以外の肌の露出はほぼないような状態だったのでした。

Q7 留学に行こうか迷っている青学生にメッセージをお願いします!

私が一番伝えたいことは、「行ってみればなんとかなることが多いから、行ってみた方が楽しいと思います!」ということです。

もちろん明確に留学に際しての目標を立てることもとても大切ですが、まずは「留学をしてみたい!」という気持ちを大事にして行動してほしいと思います。留学先では自分の思っていたのと全く別の生活が待っているかもしれませんが、それもまた学びにつながることだと思います。

自分のイメージ通りの生活に近づけるためにとことん意見を主張していくも良し、「イメージとは違うけど、ここでやってみよう」と自分を順応させてみるのも楽しいかもしれません。

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